高松宮記念杯前のＧⅢ開催。Ｓ班を始め有力どころは全てそちらへ。だが、列島の各地からバラエティーに富んだ走りの選手がここ向日町へと集結。目の離せない熱戦が４日間繰り広げられそうだ。
今シリーズの自力型で最大出力値を秘めるのは太田竜馬だ。ひと頃は転倒の影響も有り調子を崩したが、気温の上昇と共にグンと復調して来た。後はグレード戦線で結果を残すのみだ。他の四国勢では太田のガードはお任せの北村信明、積極かつスピード感のある走りで調子を上げる石原颯の走りに注目したい。
迎え撃つ近畿勢は地元勢を軸にスクラムを組む。精神的主柱は魂の走りを継承する稲垣裕之だが、只今絶好調は畑段嵐士、窓場千加頼の両者。縦に横にと反応良く、車の伸びもスムーズだ。更に縦の脚に威力がある高久保雄介、当所ではいつも以上に気合の入る藤木裕が参戦。この地元勢の頼れる相棒は復活の南潤、そして好調な小森貴大の機動型２人。優勝者はこの近畿からと好連係を決めて見せるか。
関東勢に目を向けると朝倉智仁の好調ぶりと、２班ながら成長著しい山田雄大が気になる存在。この機動型両者を芦澤辰弘がリードしてＶ戦線へ。
南関勢にはパワフルな走りの根田空史が居る。強弱同居タイプだが、波に乗った時は手が付けられない強さを発揮。佐藤龍二はこことのタッグから好調なキメ脚を伸ばしていきたいところ。
元気な機動型・阿部将大、五百勝レーサーかつ人気者の中川誠一郎が縦の脚を研ぐ九州勢や、機動型として一段上を目指す山根将太、キメ脚に威力のある山下一輝の中国勢、中部から縦の脚復活へと柴崎淳、切れ味上向く岡本総が参戦。最後に北から一発逆転を狙って登場の佐藤一伸を付記しておきたい。