北日本から関東、南関に有力な駒が揃い、厄介な刺客がズラリ。それを中村一将、北川大五郎が近畿の両輪となって迎え撃つのか。中村は来年キャリア２５年を迎え、いわゆるベテランのポジションに。加齢に反発するのか、むしろ降級して積極性を増しており、決め手の５０％近くを先行が占め、カマシ捲りの瞬発力は錆びついていない。北川もＡ級では出脚鋭い捲りを武器に好走しており、近畿はこの二人を中心に盛り立てて行くのか。
東軍は９０点オーバーの選手が多数参戦。北日本からは捲るスピードはＡ級屈指の小笠原光が一発を狙って虎視たんたん。関東勢は自力を鍛え直してＳ級返り咲きへ目指す加藤将武－平原啓多の埼玉勢に、矢島一弥が加われば厚みあるラインの出来上がり。南関地区は加藤圭一が相変わらず渋太いマークぶりで、好位で回れば連にうるさい存在だ。
舛井幹雄、坂上忠克ら追い込み選手が揃った中部勢は、スタミナ豊富な南儀拓海の先行力に託し、圏内進出を図ろう。

今年の女子ＧⅠタイトルは佐藤水菜が独り占め。その為ガールズグランプリ出場には獲得賞金額によって争われる事になりそう。現在ランキング上位にいる坂口楓華はなるべく取りこぼしを避け、年末へ向けて調子を上げていく必要がある。今節は機動力で頭一つ抜けているし、シリーズリーダーとして支持を集めよう。また河内桜雪が人気のひとり。位置取りや自在のレースの精度を上げており、対抗格に推せるか。総合力が高い吉村早耶香や、力を付けて来た平子結菜、東京・石井貴子ほか黒河内由実も連争いに参入するか。